プロキャディ・杉澤伸章が推薦する「全米プロを熱くする5人の男」 松山英樹、メジャー制覇のカギは「メジャーと思わないこと」
2015年9月12日(土)午後0:46
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“視覚の魔術師"ピート・ダイが設計したウィッスリング ストレイツで現地時間13日に幕を開ける米男子ツアー今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権。メジャー4大会で唯一アマチュア選手が出場せず、世界ランキングトップ100のうち98選手が出場と最もレベルの高いメジャー大会との呼び声も高い。
世界ランキングNo.1のローリー・マキロイが復帰するなど話題にも事欠かない今大会だが、厚いフィールドの中からプロキャディの杉澤伸章が「全米プロを熱くする5人の男」を推薦した。
「日本人 初のメジャー制覇へ」 松山英樹
最終日までの各ラウンドの平均スコアにおいて、最終ラウンドで69.33をマーク。最終日にしっかりとスコアを伸ばすことができているというのは、4日間を通してゴルフを組み立てている証拠だ。
優勝へのカギ 「メジャーと思わないこと」
今季はトップ10入り回数で2位(8回)と結果を残している。今大会もメジャーだとは思わず、気負わずにプレーできるば優勝も近付いてくる。
「悲願のメジャー優勝へ」 ダスティン・ジョンソン
ジョンソンの持ち味と言えば、やはり飛距離。ドライバー平均飛距離は堂々の1位(318.2ヤード)をマークしているが、今年は平均パットでも1.726と4位につけており、それがツアーでも安定して上位につける要因となっている。メジャーの舞台でもしっかりとパッティングを決めることができれば、おのずと優勝争いに食い込んでくるはずだ。
優勝へのカギ 「パーオン率」
今回の舞台はグリーン周りに多数のハザードが配置されている。ジョンソンが唯一苦手とするアプローチの回数を減らすためにも、パーオン率を上げたいところだ。
「アメリカの若きニューヒーロー」 ジョーダン・スピース
彼の強みはコースマネジメント力。飛距離はトップ選手に劣るものの、平均スコアは68.839と1位につけている。昨年から期待はされていたが、今季はメジャーで2勝、さらにツアーでも常に上位に入っており、今まさにノリに乗っている。
優勝へのカギ 「パッティング」
ウィッスリング ストレイツは非常にアンジュレーションにとんだグリーン。イメージを出しながらラインを作っていかなければならないが、パッティングが得意なスピースが複雑なラインを読み切れるかがポイントとなる。
「リベンジを誓う」 ババ・ワトソン
今季もすでに2勝と絶好調。その2勝はいずれもプレーオフと勝負強さが、彼の一番の持ち味と言えるだろう。それは自分の得意とするパー5でスコアを作ることが出来ているからだ。パー5の平均スコアをは4.40で1位となっている。
優勝へのカギ 「ティーショット」
ウィッスリング ストレイツには高い木々がなく、視野が開けているのが大きな特徴。となると、ワトソンはティーショットを思い切って曲げてくるはず。得意とするティーショットを存分に生かせるコースでどのようなショットを見せるだろうか。
「次世代のエース候補」 ジェイソン・デイ
ジェイソン・デイといえばトータルパフォーマンスに優れた選手。ティーグラウンドから、アイアンショット、グリーン周り、そしてパッティングと、どれを取ってもトップレベルのプレーを見せる。バランスの整っている選手が少ないなか、彼こそが本当に強い選手と言える。優勝へのカギ 「リカバリー」
今回のコースはグリーン周りが非常にトリッキーになっている。その難易度はツアーでも屈指で、グリーンを外れバンカーなど入れた時に、どれだけリカバリーできるかが重要だ。デイが得意とするアプローチを発揮することができるかがカギとなる。
※スタッツをいずれもRBCカナディアンオープン終了時点
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今季メジャー最終戦。プロのみが出場出来る、プロNo.1決定戦だ。今年のホストは、2010年の開催地ウィッスリング ストレイツ。「数える人によって数が変わる」とも言われるほどの大量のバンカー群は、通常プレーに影響するバンカーはそれほど多くないが、プレーヤーに与えるプレッシャーは大きいはず。ミシガン湖に併設されたリンクススタイルコースを制するのは、PGAツアーメンバーか、それとも欧州ツアー勢優位か。