海外女子
注目選手振り返りと展望 ?宮里美香?
2015年1月10日(土)午前11:42
25歳の宮里美香は、昨年の米女子ツアーで最も成績を落とした選手の一人だった。2012年には初優勝を記録し、賞金ランク11位。2013年は同ランク36位に後退し、昨季は再浮上と期待されたが、まさかの91位大転落でシード権さえ失ってしまった。同じく苦しんでいる宮里藍と同じような軌跡を歩んでいる。
準シードとして今季も大半の試合には出られるものの、美香は昨年予選落ちが6回、トップ20に入った回数もゼロと惨憺たる成績。最高順位は4月のスインギング・スカートLPGAクラシックでの21位タイだった。
苦しんだ一番の原因はショット。2012年には全体14位の72%を記録したパーオン率は、昨季全体143位の62%にまで落ちた。パットこそ数字はほとんど変わらなかったが、バーディチャンスの少ない苦しいゴルフを強いられたシーズンだった。
せめてもの救いは、終盤になってから調子が上向いたことだ。メジャー最終戦のエビアン選手権では予選を突破し、最終日にはプロ初のホールインワンを達成するなど36位タイ。続く、日本企業の名前がついたヨコハマタイヤLPGAクラシックでも30位タイに入り、なんとか面目を保った。
アジアシリーズの出場を逃し、9月末から日本ツアーに参戦できたことも本人にとってはリフレッシュとなったかもしれない。来季はもうあとがないため、開幕から飛ばす必要あり。ベストコンディションでシーズンに入り、メジャー出場権を獲得したい。