注目選手振り返りと展望 ?有村智恵?
2015年1月4日(日)午後0:55
2015年シーズンに難しい選択を迫られるのは有村智恵だ。その原因は大きな不振に陥った昨年の結果にある。
2012年に米ツアーのファイナル・クォリファイング・トーナメント(予選会/QT)を5位タイで突破し、シード権を獲得。2013年シーズンは1年を通して、ツアーを戦い賞金ランク61位に入った。しかし、迎えた昨シーズンは自身の開幕戦となったホンダLPGAタイランドを55位タイで終えると、その後は出場4試合連続で予選落ち。
5月のキングスミル選手権では18位タイに入ったが、結局この順位が今季最高で、出場16試合中8試合で予選を突破することができず。9月中旬からのアジアシリーズ以降は出場すらできないシーズンとなり、賞金ランクも106位と前年を大きく下回った。
その後は国内ツアーに参戦。日本女子オープンゴルフ選手権競技では2日目を終えて単独トップに立ったが、スコアを落とし13位でフィニッシュ。結局、国内でも上位争いに絡んだのはこの1度のみだった。
12月には米ツアーの来季優先出場権をかけて、ファイナルQTに出場。6日間でのトーナメントだったが、4日目の時点で通算13オーバーとカットラインに2打届かず予選落ちとなった。
米ツアーでは、昨年をベースに考えると賞金ランク106位の選手には、15試合程度の出場権が与えられているが、気になるのが国内ツアーだ。2012年に日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯を制して得た3年間のシード権は今年まで。そのため、前半戦の結果次第では、早々に日本に戦いの場を移すことも選択肢にある。ともかく、有村にとっての2015年は勝負の年となることは間違いない。