注目選手振り返りと展望 ?上原彩子?
2015年1月3日(土)午後0:42
日本人選手の不調が目立った2014年シーズンの米女子ツアーだったが、成長を見せたのは上原彩子だ。
2013年シーズンに海を渡り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーで3位に入った上原は、今季それ以上の成績を残す意気込みでシーズンの幕を開けた。しかし、思うような結果を残せない日々が続き、アジアシリーズ前の9月中旬の時点でトップ20入りは、わずか2度にとどまった。
しかし、10月のサイム・ダービーLPGAマレーシアで大きなチャンスが巡ってくる。2日目に8アンダー63と好スコアをマークし、2位タイに浮上した上原は、3日目でもスコアを伸ばし、トップと3打差の単独2位となり、最終日を最終組でラウンドすることに。残念ながら、最終ラウンドではスコアを伸ばすことができず、16位タイまで順位を下げたが、今後に向けて自信となった4日間だったに違いない。
飛距離では他の選手と大きな差のある上原だが、ドライバーのフェアウェイキープ率は80%で、全体の15位と大きな武器となった。そして、今季は60台のスコアでのラウンドが、前年の9回と比べて20回と大幅に増加。賞金ランクは64位と伸び悩んだものの、来季シードをしっかりと獲得した。
シーズン終了後、イベントに出席した上原は「今年は60台のスコアを出すことが多くなり、充実した一年になった。1年目より雰囲気もつかめてきたし、(来季は)自信を持ってプレーできると思う」と話し、自身の成長を確認。来季目指すのは、もちろんツアー初勝利だ。