注目選手振り返りと展望 ?勝みなみ?
2015年1月1日(木)午後0:51
2014年の国内女子ツアーの大きなトピックの1つは「アマチュア勢の活躍」であることに疑いはない。そしてそれをけん引したのは、間違いなく勝みなみ(鹿児島高1年)だろう。弱冠15歳でトロフィを掲げた新星の登場に、多くのゴルフファンは興奮した。
2013年4月に行われたスタジオアリス女子オープンで12位に入り、すでに実力の片りんを見せていた勝が、大きな注目を集めたのは昨年3月に行われたニュージーランドアマチュアゴルフ選手権だ。当時、まだ中学生だった勝は4日間で行われたこの大会でトーナメントレコードとなる通算19アンダーで回り、大会100年の歴史で初めての日本選手優勝を果たした。
そして、その勢いを持ったまま挑んだKKT杯バンテリンレディスオープン。初日を終えてリーダーボードのトップに立つと、1打差2位でスタートした最終日を4アンダー68でラウンド。通算11アンダーまでスコアを伸ばして、ツアー史上最年少となる15歳293日での優勝を遂げた。
ツアー優勝を成しえたことで、プロ転向への選択肢もあったが「まだ(どうするか)決めていませんが、そこまでの気持ちはありません」とアマチュアのままプレーを続けることを決意。そして、8月の日本ジュニア選手権では15?17歳の部で優勝してみせた。
ツアー最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの最終日終了後、一年を振り返ってのコメントを求められ「自分の中で革命が起きた感じです」と話した勝。この言葉は同ツアーの「ベストコメント賞」も受賞した。
そして、来季に狙うはツアー2勝目だ。目標する選手に宮里藍をあげた勝。一歩ずつ、その背中に近づく階段を上る姿に期待と注目が集まる。