海外女子
注目選手振り返りと展望 ?宮里藍?
2014年12月31日(水)午後0:09
昨季、あまりにも振るわなかった米女子ツアーの日本勢。中でも宮里藍の苦戦はその象徴のようだった。
今季は3大会連続を含む、予選落ちが7回。10位以内のフィニッシュはなく、最高順位は12位タイだった。痛いのは、賞金ランクで86位に終わり、来季シードを逃したこと。過去の実績により、来季はほぼ全試合に出場できるものの、アジアシリーズには出られなくなり、メジャー出場資格を満たすのも難しくなった。
不調の原因は何と言ってもパット。世界ランキング1位に立った2010年にはツアー3位となるラウンド平均28.67をマークし、これまで安定していたが、今年は30.71の116位と大幅に転落。もともと飛距離で稼ぐプレーヤーではないため、パッティングは生命線だった。
近年は心配することもなかったであろうシード獲得のために戸惑い、自身のブログでも苦しいと綴っている宮里。一方で、自分を責めすぎずにやろうと吹っ切れる心境も明かし、不調は精神的な部分が大きかったとも話している。
明るい材料として、来季は国別対抗戦のインターナショナル・クラウンでコンビを組み、仲も良い横峯さくらが米ツアーに参戦すること。インターナショナル・クラウンでは6ダウンから追いつくなど、ともに好プレーを見せただけに再浮上のきっかけとしたい。