海外女子
注目選手振り返りと展望 ?野村敏京?
2014年12月26日(金)午後0:03
昨季のクォリファイング・トーナメント(予選会)で米女子ツアーのフル参戦権を得た野村敏京。日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、2011年に日本国籍を選択した。武器は飛距離で海外の選手にも見劣りしない。
国内ツアーのシードを放棄し、米ツアー一本で挑んだ今季の野村は、低迷が続く日本女子勢の中ではトップ10入りが2回と明るい兆しを見せ、日本のエース候補に名乗りをあげるシーズンを送った。
初戦のピュアシルク・バハマLPGAクラシックで予選を突破し、いきなり日本勢トップの23位タイに入ると、4月のLPGAロッテ選手権で7位に入り、初のトップ10入り。8月のマイヤーLPGAクラシックでは単独4位と自己ベストを更新し、ロレックスランキング(女子世界ランキング)を68位まで上げた。また、マラソン・クラシックでは、ホールインワンも達成している。
野村はツアー終盤に調子を落とし、最終戦は第1ラウンド棄権と後味の悪い締めくくりとなってしまったが、獲得賞金は日本勢トップ。賞金ランキング47位で来季のスコアカードも確保し、さらなる上昇と初優勝を目指す。