「空中のリンクス」でC.モンゴメリーが連覇達成! “戦う会長”倉本は34位タイも「やりがいがあった」
2015年5月25日(月)午後0:26
(写真提供:Getty Images)
米チャンピオンズツアー今季メジャー第2戦の全米プロシニアゴルフ選手権が現地時間24日、インディアナ州のフレンチリックを舞台に最終ラウンドの競技を終了。ディフェンディング・チャンピオンのコリン・モンゴメリー(スコットランド)が3アンダー69のラウンドで後続を突き放し、貫録の2連覇を達成した。
単独首位から出たモンゴメリーは出だしの1番パー4でいきなりボギーを喫するも、そこから5、7、9番のバーディで持ち直し、2アンダーで前半を終了。迎えた後半も3バーディ、2ボギーのラウンドでスコアを伸ばし、2位と4打差の通算8アンダーで王座を守り切った。
シニアPGA選手権での連覇達成は、ヘイル・アーウィン(米)による1996年からの3連覇以来。また、この勝利でチャンピオンズツアー初優勝からのメジャー3連勝を果たし、同6連勝を記録したジャック・ニクラウス(米)以来の記録を残している。
2位と3打差でこの日を迎えたモンゴメリーは「難しいポジションからのスタートだった」と振り返りつつ「精神的にとても疲れた。どのショットも正確に打たなければ大崩れにつながる。大きな試練だったよ」と後続との差が示す以上に厳しい戦いだったと話している。
通算4アンダーの2位にはエステバン・トレド(メキシコ)。通算3アンダーの3位にはウッディ・オースティン(米)が続いた。トップと3打差の単独2位からスタートしたベルンハルト・ランガー(独)は、2番パー4でダブルボギーを喫するなど2オーバー74と崩れ、通算イーブンパーで単独6位に終わっている。
通算6オーバーの室田淳は日本人トップの22位タイに。序盤はパーを並べる我慢の展開を続けたものの、最後までバーディを奪うことが出来ず、2オーバー74(2ボギー)で最終日の競技を終えた。17位タイからスタートした倉本昌弘は5オーバー77とスコアを落とし、通算8オーバーで34位タイ。6オーバー78でラウンドした羽川豊は、通算19オーバーで71位タイとなっている。
競技後、電話インタビューに応じた倉本は「一日2オーバーと思ってたら8オーバーになった」と結果を振り返りながら、日本でPGA会長を務めながらのツアー参戦については「すごく楽しかったし、やりがいがあった」とコメント。
また「モンゴメリーは攻めるところは攻めて、逃げるところは逃げる。だからボギーが多くない。ここでこれだけボギーが少ないのはすごい。風が強い中、ボールを曲げていかないといけないので欧州勢の方がこういうコースは強い」と同選手の勝因を分析しながら「ここは空中の中にマウンドがあるような感じで、空中のリンクスと言える」とコース独特のクセを指摘している。
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全米プロシニアゴルフ選手権 presented by キッチンエイドは3日目を26日午前5時から、最終日を同日午前8時30分から再放送!
米シニアメジャー第2戦!今年で76回目を数える歴史ある大会。今年の開催コースは、インディアナ州にある、ピートダイコース at フレンチリック。丘の上に展開する18ホールは、フェアウェーが狭くうねる、ショットメーキングが試される大会になるだろう。
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