注目選手振り返りと展望 ?ステイシー・ルイス?
2014年12月23日(火)午前9:46
今季、米女子ツアーの賞金女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)、そしてベア・トロフィ(平均ストローク/69.53)の三冠に輝いたのがステイシー・ルイス(米)だ。
29歳のルイスは6月のショップライトLPGAクラシックを制して世界ランク1位をインビー・パーク(韓)から奪取するなど、今季優勝3回。何より目を引くのが、ルイスの安定感だ。今季は予選落ちなし、10位以内が18回。10代の選手が台頭するなか、存在感を示した。
ルイスの安定感はベア・トロフィの獲得に最もよく表されているだろう。今季は平均ストローク70未満の選手が4人と、まれに見るハイレベルな戦いを制した。成功の一番の原因はパット。グリーンをとらえる力はデビューから一貫していたが、パッティング力は最近になってから伸びている。今季は1ホール当たりのパット数で全選手中2位(1.751)だった。
ミッシェル・ウィー、モ・マーティン、レクシー・トンプソンら米国勢の復活が目立った今シーズン。ルイスは米国人としては21年ぶりとなる賞金女王に輝いたが、やはりメジャーで勝てなかったことに悔しさが残った。今季は全米女子オープンで2位、クラフト・ナビスコ選手権でも3位と、メジャー勝利にあと一歩届かなかったシーズンとも言えるだろう。
また、世界ランクもパークとリディア・コ(ニュージーランド)に抜かれて3位に落ちている。30歳となる来季こそメジャー通算3勝目、そして世界ランク1位返り咲きを狙いたい。