注目選手振り返りと展望 ?リディア・コ? Part2
2014年12月21日(日)午後1:10
プロ初勝利を飾った後もリディア・コ(ニュージーランド)の勢いは、さらに加速していった。優勝直後のロレックスランキング(女子世界ランキング)では、インビー・パーク(韓)と僅差のNo.2につけると、7月のマラソン・クラシックでは、最終日に6アンダー65と猛チャージを見せて逆転優勝。早くもシーズン2勝目を手にした。
3連覇を目指したカナディアン・パシフィック女子オープンこそ、まさかの55位タイとつまずきを見せたが、ウェグマンズLPGA選手権、フボンLPGA台湾選手権で共に単独3位に入り、最終戦のCMEグループ・ツアー選手権に優勝候補としてコマを進めることとなった。
そして、トップと3打差で迎えた最終日にスコアを伸ばして追いつき、プレーオフへ突入すると、4ホール目で迎えたウイニングパットを沈めたコ。優勝を決めた瞬間、天を見上げた17歳はレース・トゥ・CMEグローブでもトップに立ち、ルーキーにして年間女王という離れ業を成し遂げた。
最終的には、圧倒的な差でルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)も獲得。また、賞金ランク、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーでも3位に入るなど、計7部門以上でトップ5に名を連ねた。新人賞獲得の際には「ルーキー・オブ・ザ・イヤーの受賞者として、数多くの偉大な選手たちと名前を並べられることに誇りを感じます」とコメント。最後まで謙虚な姿勢を崩さないスーパールーキーに多くの人が好感を持ったことは間違いない。
来季の開幕を1月に控える米女子ツアーだが、2015年に彼女がいくつのタイトルを獲得し、シーズンでどれだけのトロフィを掲げるのかが今から楽しみだ。そして、最高の称号であるメジャータイトルを手にすることはできるのだろうか。