上がり3ホール連続バーディで4位タイの宮里優作「ショートゲームの引き出しが増えた」
2015年6月14日(日)午後9:00
国内男子アジアシリーズ「タイランドオープン」最終日。現地時間9時に第1組がスタートしたが、雷雲の接近に伴い最終組スタート直後に一時中断。その後、約2時間の中断を挟んで現地13時25分にプレー再開となった。
トップと1打差の2位タイからスタートした韓国の金庚泰は1番でバーディを奪うと、プレー再開後の2番パー5でイーグルを奪い首位に立つ。同じく最終組の王情訓も負けずにバーディラッシュを見せ、前半で6つスコアを伸ばし、首位が入れ替わる。バック9は金と王の韓国勢による一騎打ちとなり一進一退の攻防を繰り広げた。16番を終えてタイで迎えた二人の優勝争いは残り2ホールへ。17番、18番と連続バーディを奪った金に軍配あり。JGTOとワンアジアの共同主管競技「タイランドオープン」で金がツアー通算6勝目を飾った。
【優勝 金庚泰「2日目のビッグスコアが自信になった」(写真提供:JGTO)】
ホールアウト後にゴルフネットワークの電話インタビューに応じた金は「今年はショットがすごい良くなって、今までは自信がなかったけど二日目に64が出せてすごい自信になった。ビッグスコアが1回でも出たのが優勝に繋がったと思う。」と今大会を振り返った。
日本勢では通算9アンダー、10位タイからスタートした宮里優作が上がり3ホールで連続バーディを奪うなどバック9でスコアを伸ばし、通算13アンダー、日本勢トップの4位タイでフィニッシュ。
【4位T 宮里優作「最後はガツガツすることなくプレーした」(写真提供:JGTO)】
ホールアウト後にゴルフネットワークの電話インタビューに応じた宮里は「あまりアウトが得意じゃなかったので、インで稼ぎたいと思っていた。最後もガツガツすることなく、広い方へ広い方へと打っていったら良い結果に繋がった。ちょっと引いた感じが良かった。」と最後の猛チャージの要因を語った。
また、日本とは異なるアジアでの開催については、「初日は芝目の影響でラインが読みづらかったけど、二日目以降はなんとか順応してうまくアジャストできた。今回タイでプレーして、アプローチのバリエーションが増えたと思う。自分が持ってるショートゲームの引き出しをいっぱい出せて、それが自信になった。」とタイでの経験を日本で活かしたいと話すなど、アジア開催の意義を感じる大会でもあった。
【6位T 岩田寛「9月PGAツアーと下部ツアーの入れ替え戦に出場予定」(写真提供:JGTO)】
宮里優作に続いてトップ10入りを果たしたのは岩田寛。前半を3バーディ、ノーボギーで折り返すと、後半もパー5の2ホールで確実にスコアを伸ばし、通算12アンダーの6位タイでフィニッシュ。
宮里と同様に岩田も「グリーンのアンジュレーションがきつくて、芝目もいろいろあって勉強になった。」と今後に繋がる大会であったことを語った。今後については「全英オープンや全米プロに出場できるくらいワールドランキングをもっと上げたい。」と話し、メジャーを含めた今後の成績次第にもよるとしながらも、「9月にPGAツアーと下部ツアーの入れ替え戦が4試合があるので出場したい。」とアメリカ挑戦の意向を口にした。
最終結果を見ると、トップ10(11人)の国別人数を見ると、タイ5名、韓国3名、日本2名、オーストラリア1名という結果に。
日本との違いが如実に表れた今大会だったが、宮里、岩田のように順応性を持って、世界で通用する日本人プレーヤーが増える事を期待したい。そのためにもこの“アジアシリーズ"は重要な役割を担う。
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