藍復調の兆し…今季最高12位タイ! L.コが逆転V
2014年7月21日(月)午前7:24
宮里藍がどうやら長いトンネルを抜け出したようだ。
米女子ツアーの今季第18戦 マラソン・クラシックは現地時間20日、オハイオ州のハイランド・メドーズGCを舞台に最終ラウンドの競技を行ったが、濃霧のためスタートが1時間遅れるアクシデント。そんな中、前日シーズンベストの『67』をマークし19位タイに浮上した藍がボギーを先行させながら6バーディ(3ボギー)を奪って3アンダー68をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、トップ10入りにあと一歩と迫る12位タイ(今季ベスト)で4日間の競技を終えた。
「人生で初めてパットに悩んでいる」と打ち明け、大会前のスタッツでは1ラウンドの平均パット数が31.02で部門別ランキング123位に低迷していた藍。グリーン上で苦戦し不本意な成績が続いていたが、今大会では第2ラウンドで33パットを叩いた以外は20台(29/33/28/27)に収めて本来の持ち味を発揮した。
「パッティングは昨日に引き続き良かったと思います。久しぶりに1週間を通してアンダーパーでしたし、内容も凄く良かったのでもう一踏ん張りで上に行けると思う」と手応えを口にした藍。パッティングに光明が射したことで今後に期待が持てそうだ。
4人出場していた日本勢は全員が予選をクリアしており、この日2アンダー69をマークした野村敏京が通算5アンダーで前日の43位タイから32位タイに順位を上げたが、上原彩子はスコアを1つ落とし通算2オーバー69位タイ。昨年優勝争いを演じた有村智恵は通算7オーバーで単独77位に終わった。
優勝争いは首位タイスタートのローラ・ディアズ(米)とリー・アン・ペース(南ア)が早々に崩れ、代わって単独5位から出たリディア・コ(ニュージーランド)が猛チャージ。ノーボギーの6アンダー65をマークし、17歳にして早くもツアー通算4勝目と天才少女ぶりを見せつけた。
1打差の単独2位に16番&17番で連続バーディを奪ったリュウ・ソヨン(韓)が入り、通算12アンダー単独3位にクリスティー・カー(米)。首位タイからスタートしたペースは通算11アンダー4位タイに終わり、2002年以来12年ぶりの優勝を目指したディアズはスコアを4つ落とし、通算7アンダー18位タイに沈んでいる。