海外女子
宮里藍 世界ランク21位から再浮上の鍵とは?
2013年12月30日(月)午前10:35
2010年にはロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1に上り詰めた経験を持つ宮里藍だが、13年はシーズン早々トップ10から陥落。同ランク21位で終えることとなった。
トップ10入り2回、賞金ランキング27位、5シーズンぶりに未勝利となり忸怩たる思いを抱いているかと思いきや、藍本人は「良いシーズンだった」と笑顔で振り返る。
自身2013年初戦のタイ(ホンダLPGAタイランド)で移動中に玉突き事故に巻き込まれ軽いむち打ち症を患い、シーズン最終戦(CMEグループ・タイトルホルダーズ)ではウィルス性の胃腸炎のため3日目を終え棄権を余儀なくされた。普通に考えれば「最悪なシーズンだった」と言いたいところだが、藍はこれを「体のことについて考えるきっかけを与えてもらった」とポジティブにとらえ今後に活かそうとしているのだ。
夢を追いかけ海外に羽ばたいて8シーズンが過ぎた。ひたすら優勝を求めて突っ走っていた頃はただ前を向いていれば良かった。4年目にようやく悲願の1勝を挙げ、それ以降ポンポンと勝星を重ねてきた。だが、ここに来てやや停滞しているのは“ひたむきになれる”目標を決めあぐねているからのようにも見える。
「モチベーションは一瞬、一瞬、移ろうもの。常に高く保ち続けるのは無理」と藍。復調の鍵を握るのは“心”なのかもしれない。