「姉は同じ年にステップ2勝したけど、姉は2年目で私は1年目で2勝したから私の方が早いんですけどね（笑）でもこれでちょっとは（姉に）追いつけたかな」。プロとしての初優勝、そしてステップ2勝目に姉・奈津佳を引き合いに出しながら堀琴音は、はにかんだ表情で喜びをあらわした。

　今季ステップ・アップ・ツアー最終戦の京都レディースオープン（京都、城陽カントリークラブ）最終日が23日に行われ、単独首位でスタートした堀が4アンダー68をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばしてプロ初優勝を飾った。堀にとってはアマチュアとして出場した7月のABCレディース以来のステップ2勝目。

　この日は「60ヤードシャンクした」という3番でボギーを叩いたものの「そこからはいつもどおりプレー出来た」と堀。6番、7番で連続バーディを奪うと、後半は勝負どころの16番、17番で15メートルのバーディパットを沈めるなどショートゲームでも冴えを見せた。最終的には後続に4ストロークをつけての圧勝。「アマチュアで優勝した時より何倍もうれしい」と顔をほころばせた。

　冒頭のセリフからは今年から同じフィールドで戦う姉へのライバル心もうかがえる。プロテスト合格後は2戦連続で予選落ちと苦しい時期を過ごしたが、この1勝でレギュラーツアー4試合の出場権を獲得。「レギュラーツアーに出たくてしょうがなかった。今季はあと2試合ですけど、エリエール（※大王製紙エリエールレディスオープン 11月20?23日／香川県、エリエールゴルフクラブ）は地元の四国なので特に頑張りたいです。この優勝でホッとせず、まだまだ上にいけると思うので向上心を持っていきたい」と意気込みを語っている。

　レギュラーツアーでの姉妹による優勝争いが今から楽しみになってきた。