B.ランガー記録づくめ大量リード 日本勢は4人が予選突破
2014年7月26日(土)午後0:47
目下シニア界最強のベルンハルト・ランガー(独)が記録的リードで首位を独走している。
米チャンピオンズツアーの今季メジャー最終戦、全英シニアオープンは現地時間25日、ウェールズのロイヤルポースコールGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日単独トップ発進のランガーはこの日も6バーディ、1ボギーの5アンダー66の好スコアをマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし2位に並ぶコリン・モンゴメリー(スコットランド)、クリス・ウィリアムス(米)の2人に7ストロークの大差をつけ独走態勢に入った。
2日目終了時点で通算11アンダーは、2009年にフレッド・ファンク(米)が記録した36ホールの最少ストローク記録に並ぶもの。さらに2日目を終えて7打のリードは、2002年に須貝昇がマークしている36ホールの最多マージン(ストローク差)の『4』を大きく更新する新記録だ。
「出だしでつまずいたけれど(1番ボギー)、それ以外は賢く、しかもアグレッシブなプレーが出来た。2日間とても良いゴルフが出来ている。自分のプレーに満足だ」と納得の表情を見せたランガー。2010年には今大会を制しているが、昨年は最終ホールで並ばれプレーオフにもつれマーク・ウィービー(米)に惜敗を喫し悔しさを味わった。「雪辱とかそういうことではなく、とにかく勝ちたい、良いプレーがしたい」と言う56歳は、完全優勝に向け手綱をゆるめるつもりはない。
その他、この日はトム・ワトソン(米)が5アンダー66のチャージで通算2アンダーとし初日の41位タイから5位タイに急浮上。フレッド・カプルス(米)は2日連続イーブンパー71で9位タイ。
日本勢は初日16位タイとまずまずのスタートを切った友利勝良が3バーディを奪いながら5ボギーを叩いて2オーバー73。通算3オーバーは30位タイに後退したが、予選会から本戦出場を決めた植田浩史が4バーディ、3ボギーの1アンダー70にスコアをまとめ、通算4オーバーで39ランクアップの36位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
シニアPGA選手権チャンピオンの井戸木鴻樹はスコアを2つ落とし、通算5オーバー44位タイ。この日パープレーの奥田靖己が通算6オーバー57位タイで予選をクリアしたが、高松厚(通算10オーバー)は88位タイで、歴代チャンピオン(メジャー昇格以前)の須貝も通算25オーバー、138位タイの下位で決勝ラウンド進出を逃している。