優勝で米ツアー復帰を誓うテレサ・ルー
2013年11月12日(火)午後0:30
日米両ツアー共催のミズノクラシックで激戦を制したテレサ・ルー(台)。これが両ツアーでの初優勝だが、実は出場78人中、最もこの大会に勝ちたい選手の一人でもあった。
台湾ナショナルチームの一員として、ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1も経験しているヤニ・ツェン(台)とはチームメイトで、2005年に渡米してプロとなったのがまだ18歳の時のことだ。同じ年に米女子ツアーのQT(予選会)を受験し、コンディショナル(条件付き)ツアーカードを獲得。翌2006年にツアーデビューを果たし、プレーを続けていたが、優勝できないまま2009年に日本ツアーのQTを突破し、翌2010年から日本を主戦場に戦ってきた。
今季は何度も上位に顔を出し、前週まででトップ10が13回、そのうち2位(タイを含む)が3回と、いつ優勝してもおかしくないゴルフを見せていた。そしてついに手にした初優勝が両ツアー共催という最高の舞台だったというわけだ。
台湾出身の選手として、日米両ツアー共催という特別な形を採るこの大会がまだマツダジャパンクラシックと呼ばれていた1986年のト阿玉(台)以来の快挙を達成したルー。「この時を長い間待っていた。(米)ツアー8年目の私にとって初優勝。すごくナーバスだったけど、本当にハッピー」と、笑顔を弾けさせた。
ミズノクラシック最終日は、上がり8ホールで6バーディという怒涛の追い上げを披露したルー。特に最終2ホールの連続バーディは圧巻だった。「来年は米ツアーに戻る」と雪辱を誓ったが、このプレーぶりなら米ツアーでも通用するに違いない。