美香逃げ切れず… S.ピーターセン6年ぶりメジャー2勝目!
2013年9月16日(月)午前3:00
初日から首位を走った宮里美香が序盤からつまずきリーダーボードをズルズルと後退する中、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)が圧巻のプレーで6年ぶりメジャー2勝目をゲットした。
米女子ツアー今季メジャー最終戦のエビアン選手権はコース改造で生まれ変わったフランス、エビアン・リゾートGCを舞台に現地時間15日、最終ラウンドの競技を終了。初日が荒天でキャンセルされたため54ホールに短縮された大会で、この日単独トップからスタートした美香の日本勢36年ぶりメジャー制覇が期待されたが出だしの1番でいきなりボギーを叩いて首位から陥落。代わって4バーディ、1ボギーの3アンダー68をマークしたピーターセンが終始トーナメントを引っぱり、ただひとり二桁アンダー(通算10アンダー)までスコア伸ばし今季3勝目、ツアー通算13勝目を挙げた。
ウイニングパットを沈めた瞬間、頭を抱え込むようにして達成感を表現したピーターセン。すぐさまソルハイムカップのチームメイトたちが駆け寄り盛大なエビアン&シャンパンシャワーを浴びせると満面の笑み。「何と言っていいか分からないくらい嬉しいです。18番は刻もうかとも思ったけれど、(手前の池とクリークを恐れて)度胸のないことはしたくない、って思い直して(グリーンを)狙いました」と攻撃ゴルフが持ち味のピーターセン。
2週間前のセーフウェイ・クラシックに続く2試合連続Vも快挙なら6年ぶりのメジャー勝利も格別。これでロレックスランキング(女子世界ランキング)も2位に浮上することが確定。得意のアジアシリーズに、さらに弾みがつきそうだ。
2打差の単独2位に入ったのは最後までピーターセンを苦しめた16歳のスーパ?アマチュア、リディア・コ(ニュージーランド)。さらに通算6アンダー単独3位に18歳のレクシー・トンプソン(米)が食い込み、世代交代を印象づける一方で、通算5アンダー4位タイに朴セリ(韓)が入りベテランの存在感を見せつけた。
結局、美香はこの日メジャー大会の目に見えないプレッシャーに押しつぶされたかのように8オーバー79を叩き、通算イーブンパー19位タイで終戦。第1ラウンドで85位タイと大きく出遅れた宮里藍が最終日に2アンダー69をマークし通算1アンダー15位タイに入ったのが日本勢では最高位だった。
尚、上田桃子、上原彩子はともに通算1オーバー27位タイに終わっている。