今年で40回目を迎える男子ツアー終盤戦のビッグトーナメントは、高知県のKochi黒潮カントリークラブで行われる。このあとの最終戦は賞金ランキング30名のみの出場となるため、多くの選手にとっては来期出場の賞金シードがかかる非常に重要な一戦となる。昨年は新型コロナウイルスの影響で大会中止となった。2019年大会は2度の賞金王に輝いた名手キム・キョンテ（韓国）が3年ぶりの復活優勝を遂げた。故障やイップスに苦しみ、7試合連続予選落ちなど極度の不振を乗り越えて掴んだ栄冠に、かつて圧倒的な強さから“鬼”とまで呼ばれた男の目からは大粒の涙があふれた。1Hは太平洋を眼下に望みながら広々としたロケーションの打ち下ろしのミドルホール。ティーショットでは右サイドのバンカーには入れたくはない。残り100ヤード付近からグリーンまでダウンヒルとなっているため、正確にフェアウェイに運び、2打目は積極的にピンを攻めてバーディーを取りたいホールである。